2005年でしたか、一度だけご自宅まで取材に伺いました。
ピアノのあるお部屋には、カサブランカが、むせかえるほど飾ってありました。
いつも絶やさないようにしていたとか。
香りに包まれたお部屋と紘子先生の姿はあまりに印象的で忘れられず
アメリカで出産して新生児を育てていたときも、必ず花を絶やさないようにしてきました。
名著「チャイコフスキー・コンクール」「ピアニストという蛮族がいる」
は、数えきれないほど読み返し、エンタテインメント性ゆたかな筆致、バッサリ批判的な意見も述べてしまう筆致が男前で、好きでした。
たくさんのことを教えてくださった方です。
戦後、発展途上国だったころの日本でピアノ教育を受けた紘子先生は、
時代がゆえに、たくさんの苦労もされた。
いま先進国となった日本で、恵まれた環境にいる私は、
与えられた環境でベストを本当に尽くしているだろうか。
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チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代 (中公文庫)
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