音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

ソルフェージュはフェードアウトしない

ピアノの先生からこんなメールををいただきました。

「山本先生のお話はとても身近に感じることが多く、一般的目線(業界用語を使わないとか、使っても保護者はわからないよ、など)の大切さを何回も感じ、私も気をつけています。

ソルフェージュは途中でやめてはいけないという話もとても勉強になりました。

私も呉先生のリズムとソルフェージュを最初から(4才の~)使っているのですが、1終了でやめちゃってきていました。が!この話を知って2も使っています(といってもまだ1人ですが…)」

 

はい。そうなんです。良かったです。

「左手のための伴奏形エチュード」楽譜ができます

斎藤守也さんのムジカノーヴァ連載「左手のための伴奏形エチュード」楽譜の発売が決定です。

楽譜がまず、14曲。私はききて、まとめとして原稿を作成しています。ムジカ連載の解説はほぼ全面改稿。さらに私と守也さんの対談的な「総論」など書き下ろし原稿多数です。

https://www.instagram.com/p/B0iX9Mxlm-4/?igshid=1uzck0rhwlzii

 

シンプルで、カッコよくて、ずっと弾いていたくなる。しかもメキメキうまくなる。

 

そんなエチュードが欲しいと、ずっと思っていました。長年探していました。

 

今回、斎藤守也さんがそんな理想そのもののエチュードを書き下ろしてくださる。

 

夢にも見なかった展開でした。

 

生徒たちにやらせたら、カッコよくてみんな大好きに。8ビートにシャッフル、ブルースアレンジ、マイナーアレンジなど、驚くほど格好いいんです。

 

伴奏パターンが覚えられて、いろいろな曲に伴奏を応用もできちゃう。

 

テンポキープの練習にもなってリズム感も良くなる。生徒さんの合唱伴奏のオーディション対策に超オススメ!

 

右手は童謡、左手は同じパターンの繰り返しなので、耳コピで楽譜が読めない生徒さんも大変覚えやすい。実際、私は耳コピの生徒の発表会に《メリーさんの羊》を使いました。

 

ABCDなどのパーツに分かれていて、初級から上級まで難易度も調整可能!!!

 

普通に1曲通しても、曲としてカッコいい。

 

もう、一石何鳥だかわからないぐらい、美味しいエチュードなんです。

 

さらに。発表会でのリレー連弾でも使えます。すでに《ちょうちょう》《山の音楽家》はあちこちの発表会で使われました。幼稚園児さんから上級者まで入り乱れてのリレーに使えるんです。

 

 

ただし、弾いてると、ものすごく疲れる曲が多いです。

 

疲れない曲もありますが少ないです。

 

エチュードですからね。

 

疲れるのは

それは脱力が中途半端だからなのです。

 

どうすれば疲れずに弾けるのか、

 

私が、すぐ疲れてしまう人代表として、

徹底的に質問して、ポイントを斎藤守也さんに教えていただきました。

そのアドバイスを原稿にたっぷりと書いています。

 

私は、今は、かなり疲れなくなりました。

 

脱力の勉強になります。

 

するとクラシック作品を弾くのも随分ラクになりました。

 

本当にすごいエチュードです。

 

ちなみに

私は、このエチュード練習していたら

左手が9度届くようになりました。

今更⁈

この歳で!!!汗

 

 

9月20日音楽之友社から発売になります。

 

 

レ・フレール 斎藤守也の 童謡アレンジで楽しく学ぶ 左手のための伴奏形エチュード

レ・フレール 斎藤守也の 童謡アレンジで楽しく学ぶ 左手のための伴奏形エチュード

 

 



是非ご覧ください。

 

さらにムジカノーヴァで、守也さんの新連載も決定いたしました。
引き続きご支援、ご感想、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

脱力の指導は高額?

最近脱力関連の高額なセミナーが目立ちます。

内容についてはご縁がなくわかりません。

良いものもあるかもしれませんが、

値段が高いのは気がかりです。

 

 

脱力に関して

これでできた、とか

終わり、はない気がします。

脱力だけできても他がお留守だとあまり意味がないし。

音が変わらなきゃ意味ないし。

脱力は大事だけど

そのあたり冷静な見方もできなければいけないと思います。

学ぶのは大切ですが、
習えばどうにかしてもらえる的なスタンスは共感できない。

もっと自分で作り上げる感じ。

 

 

勉強は大切なことですが

高いお金を払えば脱力できる、みたいな勘違いをしないようにするのも大切だと思います。

 

内容にかかわらず

高額セミナーは

距離を置こうとしたときに

やたらと引き止めて来ないか注意してください。

ウィーン・モダン展

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ウィーン・モダン展を駆け足で見てきました。

シューベルトの眼鏡があったんですよ!!!
レンズはまん丸くて薄かった。

クリムトが鉛筆で描いた下書きみたいなのが
たくさんあって
すごく身近な感じがしました。

さらっと描いた線が
なんか違う。

世界史の教科書に載っている
マリアテレジアの肖像画
ウィーン会議の版画もありました。

クリムトが描いたエミーリエの肖像画

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あの時代にこのドレスに髪型、
どう見えたんだろう。
今見るとスタイリッシュで惚れ惚れとしますけどね。

1本指のブルース 完成形

ムジカノーヴァ巻末に、斎藤守也さんの「左手のための伴奏形エチュード」のスペシャル版として、

とじこみ楽譜 「1本指のブルース 完成形」が掲載になりました。

 

簡単でないバージョンで、とても格好いいです。

ステージ映えしますし、何より弾いていて楽しいです。

みなさまチャレンジしてみて下さい。

 

私はこの連載の解説を担当してきました。

解説といっても、実際に弾いてみて疑問に感じたことを「どうすれば良いんでしょうか?」と毎回アドバイスをいただいて文章にまとめるわけです。

 

今回も、弾いてみたらいろいろ悩んだので

アドバイス、いただいて解説に書きました。

 

だいぶ、左手は疲れなくなってきたし

左手は9度が届くようになったけど

まだまだピアノは、音楽は、奥が深いです。

 

昨年7月号から始まった斎藤守也さんの連載は今回でおしまいです。

同じ時代に生きているコンポーザーピアニストにエチュードを書き下ろしてもらい、レッスンの現場に使い方をお伝えしていく、そんなお仕事ができて大変光栄でした。無事に終了できてホッとしています。

応援してくださった皆様、ありがとうございました。

 

 

 

ムジカノーヴァ 2019年8月号

ムジカノーヴァ 2019年8月号

 

 



 

 

ソルフェージュはフェードアウトしない!

「譜読みのシークエンス」ミドルCの外側
ホームセミナー終了しました。

なんでカードだと読めて楽譜は読めないのか。

口では読めるけど弾けないのは何故か。

いいご質問をたくさんいただきました!

明後日はライブ配信で同じ内容をお話します。

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丸山なかば先生のご感想です。

 

「今までは、5才のリズムとソルフェージュまででなんとなくフェードアウトしてたのを①〜③も入れてみようとか、2の指だけで弾くとか、3の指だけで弾くとか…

あとは、進みがゆっくりだと思ってたどりーむが実は4はそうじゃなかった、だからスムーズに移行できたと思ったのにつまづきはじめたのかと分かったのが収穫でした」

 

「どりーむ」はゆっくりな本なんですが、

4だけは要注意です。

リズムとソルフェージュも、①以降が大事なんですよね。

 

ホームセミナーの内容は7月18日のライブ配信で受講できます。

https://mimeyama.jimdo.com/%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC/