大学の先輩が、歌人になっていた
歌人の千葉聡さんは、学芸大の大学生協でお世話になった国語科の先輩です。
当時は愛称、さっしいさん。優しい先輩なんです。
たくさん悩みを聞いてもらったな。
今は、ちばさと。
毎日新聞の記事を見て、ツイッターアカウント探したら、いた! ツイッターに。さっそくフォローしたら、さっそくフォロー返してくれて、翌日には歌集を送ってくれました。
一気に読みました。
高校教師のさっしいさん。舞台は、さっしいさんか勤める横浜の戸塚高校。
エッセイのなかに短歌が織り交ぜられる形式です。
ナイーブで優しくて、あったかいさっしいさんが、バスケ部の顧問に。運動苦手なんだそうです。自分へ吹奏楽部でファゴットだったんですって。ファゴットですよ。縁の下の力持ちで、めんどくさくて、繊細で、難しい、でも、実はみんなをあっといわせるようなインパクトのある音が出る楽器。いかにもさっしいさんらしい。
バスケに詳しいアスリートの先生が顧問に必要だ。さっしいさんは、バスケの顧問になってくれと頼みに行きます。
もう、青春ですよ。
わたしは1年だけ中学校で先生として教えていたときの気持ちが、アルバムをめくるように解凍されて、あちこち泣けて、しかたなかった。
だから何なのかを声高に叫ぶ本じゃない。
でも読み終わったら、じんわり、スッキリ、いい気分になれます。
サブバイエルひきあいセミナー 表参道
サブバイエルのひきあいセミナーでした。
2時間びっしり連弾大会。
すぐ使える曲満載。
サブバイエル著者の、宮本先生。
サブバイエル連弾1は、気合い入りすぎてセコンド必要以上に難しい曲も。爆 というあたりも見極めながら、生徒は四分音符だけど先生は八分音符、三連符で、リズムに慣れるソルフェージュを兼ねてたり、休符や休みがいい具合に入って先生パートを聴く仕掛けあり。
東京芸大作曲科卒業まもなかった若き日の宮本先生、つまずきポイントを先取りするようなアプローチ、オシャレな和音の仕込み具合、舌を巻くばかりです。1971年から続くベストセラーなのも納得。
次回は5月9日にバルトーク ミクロコスモス全巻ひきあいを渋谷のタカギクラヴィアさんで、スタインウェイ2台借りてやります。1台はフルコン‼︎
ピンとくる感覚
演奏しながら思っていることってほんとうにダイレクトに聴く人に伝わります。
うまく弾こう ➡ うまく弾きたいんだな
速く弾こう ➡ 速く弾きたいんだな
楽しく弾きたい ➡楽しく弾きたいんだな
曲からワクワクを感じてる➡ なんだかワクワクしてきたな、あれ?
胸キュンな気持ちを伝えたい ➡ 胸キュンな気持ちになるなあ、どうして?
CDを買ったりコンサートにいったり、人を動かすのは、最後のワクワクや胸キュンぐらいのレベルです。ちょっと楽しいぐらいでは足りません。
コンクール入賞、優勝、CDデビュー、すごいですけど、だから人が動く、食べられるなんてほど甘い世界じゃない。伝える力がある人しかお客さんは継続して来ない。生き残るのは、伝える力がある人。
ナントカに入賞とかそういう記号での評価でなく、実際に音から伝わるものを感じて好きかどうかで、みんな売れているんです。もちろん美女とかイケメンとか悲劇のヒロインとか話題があれば注目してもらえるとかのバイアスはありますけれども、演奏に伝える力がないと結局お客さんは減ります。
目先の結果だとか、数字やら世間の評価に踊らされることなく、ご自分のなかの聴いたときにピンとくるこないの感覚を大切にしてほしいということです。先生をされているかたは、そしてそれを生徒ちゃんたちにも伝えてほしい。
トップアーティストさんたちは、まあいちおう客席の埋まり具合やCDの売れ具合も気にはしていますけれども、99パーセントは、ピンとくるものってどんなものか、それをどう伝えるかについてばっかりずっと考え続けてます。
春から夏のセミナー予定
春から夏にかけてのセミナースケジュールが決まってまいりました。ほとんど教本セミナーですね。
3/29 滋賀 ロマン楽器 教本セミナー 歴史と特徴
4/18 横浜・三響楽器中山店 教本セミナー 乗り換え
4/21 カワイ横浜 教本シンポジウム
4/27(木)渋谷 ギャラリーカサモト 教本セミナー 乗り換え
5/1(月)楽器センター金沢 教本セミナー 乗り換え
5/9(火)渋谷:ミクロコスモスひきあい
5/18(木) 島村楽器札幌クラシック店 教本セミナー 歴史と特徴
6/1 ヤマハ高崎 教本セミナー 譜読み
6/7(水)カワイ浜松10:00-12:00
6/23 カワイ仙台 教本セミナー 歴史と特徴
7/5 カワイ梅田 教本セミナー 譜読み
7/12(水)カワイ浜松10:00-12:00
9/6(水)カワイ浜松10:00-12:00