音楽センスを伸ばしたい!

音楽ライター山本美芽による、ピアノレッスンに関する取材日記です。

セミナースケジュールはこちらです。 山本美芽オフィシャルサイト

【生徒が多いのは金儲け主義?】

たくさん生徒さんがいるベテランA先生からのメールをご紹介します。

生徒が多いと、商売だとか金儲けといって冷たい目で見られるんだとか。

 

「大体みなさん、生徒さんは多くて毎日6~7人じゃないでしょうか。私は大体毎日13人前後です。15人の時は(休憩なし)へろへろになります。
それを言うと
『え?私は7人で精一杯だなぁ15人も教えたら目が届かないでしょ、音楽を教えられますか?』とか言われる。

少ない人に限って、好きな音楽を教えてるから良いんです。とくる。
そもそも好きな音楽を教えてるからいいの。っていうのは上にちゃんと理由が乗っかってるなら良いんです。例えば、パートよりも時給がいいからそれプラス好きな音楽の仕事で。
とかね・・・
だけど、少ない自分を慰める言葉として「好きな音楽を教えてるからいいの」と自分で納得する為の言葉として使うのは違うと思うんですよね。
パートより良いからとか、子供を育てるのを優先にしたいからっていう理由はそれはそれでとってもいい事だと思うんですけどね。

例えば月に50万売り上げても、この仕事には何の保障もありません。
年収が600万だとしてもこの年齢で大きな会社に勤める人はこれくらい、それ以上、プラス保障、退職金もちゃんとありますよね。
それくらいを目標にしても、
商売商売してると言ってくる同業者の方。
音楽の伝道師として、お安く設定されてるのかしらと思ってお月謝を聞いたら、人並み。あれ?(笑)」

 

 

生徒さんがたくさん、毎日15人。レッスンが良いから集まるんでしょう。
商売って悪いことなんですかね。
教育だから商売ではないのかな。
でも続けていくには、商売としても成り立たせなくちゃ誰も赤字を補填、補助してくれないですからね。

1日カンヅメになってみる

ピアノの先生方にライティングセミナーを始めて3年あまり。

 

教室経営は保護者の理解なくして成り立ちません。一人ひとりと話す時間がないから、ブログやお便り、メールが役立ちます。でも発信慣れしていないと、せっかく書いても読んでもらえません。

 

3月5日に名古屋で開催のライティングセミナーは

一度のセミナーで3回分の内容。

朝から6時間、会議室を借り切ってのロングセミナーです。

 

[日程]
3/5(日)10:00-16:30(愛知)
[会場]
名古屋国際センター 会議室
(所在地:愛知県名古屋市中村区那古野1-47-1)
[受講料]
受講料:事前支払10,000円/当日支払11,000円
※飲み物・昼食代は別途集金します。1500円程度の予定です。
 おやつをご持参ください。
※定員【10名】
[使用教材]
【使用教材】単行本
羊と鋼の森」宮下奈都 著 (文芸春秋)要約で使います。一読してからご参加ください。
文部省 小学校学習指導要領 音楽編
[内容]
「話がまとまらずレッスンが長くなってしまう」
「お手紙を配ったのに話が伝わっていない」

こんなお悩みありませんか?
文章力、要約力、保護者目線は、指導者に必須の能力。1日でセミナー3回分のメニューを凝縮、少人数限定の特訓セミナーです。

申し込み

http://www.piano.or.jp/seminar/list/smmb_s_info/2014330

 

受講された先生のご感想
「今まで自分の中でぼんやりと考えていた事を美芽先生に言葉として引き出してもらえた気がしました。又、言葉として表し方のテクニックが学べた。10時から4時半までの長丁場、私には大丈夫だろうか、始まるまでは不安でしたが、終わってみるとあっと言う間でした」

 

 

「自分よがりにならず、保護者目線で書く必要性、客観性、他人にメッセージを伝えるテクニック等の内容で、自分は主にどういう生徒に教えたいのかや、信条を考えてみるべきだと気付かされました。客観性を持つということは、謙虚さにつながると思いました。地、で勝負できるように頑張りたいです」

 


「ブログの書き方については、各項目ごとに絞り、時には「どう書けばいいと思いますか」という投げかけもあり、考えながら答えを見つけることができました。教室紹介については、いくつかのパターンを示してもらいました。これからHPや、ブログの見方、や読み方が変わります。普段の講師活動の中では、学べない内容が盛りだくさんでした」

 

 

「ブログや、HPなどの作り替えを考えている今、即戦力となるアイデアを沢山手に入れることができました。落ち着く環境で、美味ケーキもあったことで一日の缶詰セミナーも時間があっと言う間に過ぎていきました」

5月は札幌と金沢

5月1日に金沢で教本セミナーきまりました。乗り換え編です。地元の先生の強力なご推薦で決まったそうで、本当にありがとうございます。なるべく前日昼には金沢入りしたいと思います。

 

5月18日は札幌の島村楽器さんで教本セミナーが決まりました。こちらは歴史と特徴編です。

 

*その他のセミナーは楽器店に直接お申込みください。

2月16日(木)
東京・表参道クラシックスペース
 ピアノ教本セミナー「相対的な譜読みの教本」
*ライティング研究会 主催 お問合せ、申し込みはこちらへ
3月5日(日)
名古屋 国際センター
1日カンヅメ ライティングセミナーhttp://www.piano.or.jp/seminar/list/smmb_s_info/2014330

3月6日(月) 東大阪 小阪楽器布施本店
ピアノ教本セミナー「相対的な譜読みの教本」
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b6a10a44489114

3月21日(火) 表参道クラシックスペース
ライティング研究会 ひきあいセミナー 初級教材連弾「サブ・バイエル」1、2、「連弾サブバイエル」1

 


3月29日(水) 滋賀・草津 ロマン楽器
教本セミナー第1回
http://www.roman-gakki.co.jp/

 


4月18日(火) 横浜・中山 山響楽器
教本セミナー第2回
http://sankyo-gakki.co.jp/info/2017/01/17/2017zenki/



4月21日(金)
横浜・桜木町
カワイ
ピアノ教本シンポジウム 第3回
http://shop.kawai.jp/yokohama/

5月1日
金沢 楽器センター

5月18日
札幌島村楽器
ピアノ教本セミナー

自立への長い道のり

いい年をした社会人なのに自立できる金額の売り上げがない。苦しい胸の内をつづったピアノの先生からのメールがいくつも届きます。いくらならば、自立したといえるのでしょう。貧困と低所得ではまた定義が違うようです。でも年収200万とかは低所得に分類されるんですよね。もちろん生活費は夫が出してくれていて自分のお金が年間200万円っていうのと年収が200万円はまた話が別。そして低所得≠貧困。世帯年収で貧困とか低所得を考えるわけなので、結婚しているかどうかは結構重要ですね。

それにしてもたとえば年収100万円で扶養ぐらいだととても自活とはいえない金額です。音楽で自活できない。この苦しさを抱えながら頑張るという状況は古典的なものであって、よくある話ですけれども、扶養に入っているかたが自立できない=ダメ、とあまり自分を責めるのは、よくないのではと思います。夫のリストラや転職の失敗、離婚などがあると、一気に問題となるんですけれどもね。かといってそれらの状況が心配だからといってあれこれやったら即生徒さんが倍増するなんて甘いものではないし、着実に魅力のある教室にして、恥ずかしいことでも気が進まないことでも勇気が必要なことでもチャレンジしていくことが必要なんじゃないかと。高額セミナーに参加して、どうにかしてもらおうみたいな他力本願な考えだけはやめたほうがいいと思います。

シングルで扶養そのものがなくピアノの先生で自活していらっしゃる方もたくさんいます。私は経験がないので具体的にどういう感じなのか正直いってよくわからない。たとえば私がいま家賃を払ってひとりで生活。それは、大変だなぁとシンプルに思います。しかし結婚して一戸建てに住んでわかりましたが、ローンのほかにもメンテナンス費用やら固定資産税がけっこうかかります。電気温水器がいつ壊れるのかわからないのでビクビクしています。が、しかし家賃の支払いを考えれば、電気温水器なんかまだ安いのかもしれない。

教室だけで年商300万にいくには、月謝の額にもよりますが、生徒さんが40人以上は欲しいですね。
でも40人教えるのは大変です。40人集まらないからダメとかいうものではないと思います。ただ、自立するにはそれぐらいの人数が集まるような教室になることがひとつ前提なのかなと思います。

 

実名をさらして書くには辛すぎる状況も結構多いようなので、私というフィルターを通しながら共有していただけたらと思っています。

音名読みと模様読み

来週の譜読みの力をつける教本セミナー、19ページの大作レジュメ完成しました。

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小学校の教科書でのプレリーディング、視覚優位・聴覚優位別の漢字指導法の研究から使えそうなネタ、ペースメソッドのもとになったブルーナーの考え方、などなど、理論的なことも含めつつ、音名読み、模様読みってなんなのか、スッキリわかります。

しかも本屋さんに並んでいるピアノ教本で模様読みを扱っているものを総ざらえしますので、自分のピンときたものを見つけて帰れます。

16日はあと1名は入れますのでよかったら。

http://mimeyama004.hatenablog.com/entry/2017/02/02/152830

 

3月6日は東大阪、6月1日は高崎です。

好きな曲が好きな理由が今頃わかってきた

相対的な譜読みのピアノ教本のセミナーレジュメづくりに没頭しておりました。ペース、バスティン、アルフレッド、そこから日本の江口寿子先生、町田育弥先生、田村智子先生、丸子あかね先生のアプローチを見ていくと、そういうことだったのかなるほどねと見えてくるものがあります。

そして高田美佐子先生の「はじめてのフォルマシオンミュジカル」を見ると、共通する要素が出てくるのです。結局アメリカでもフランスでも似たようなことを一生懸命やっていたのだなと。

スクェアのコンサートに行って、25年前に大好きでコピーしていた「ダンサシャンブル」を聴きながら、当時はまったくコード進行とか分析しないで丸覚えしていましたが、いま聴くと、2小節ずつ同じ音型で転調、転調を重ねて、最後にもとの調に戻る、それをスムーズなメロディとして聞かせている、とかがわかります。それが好きだったんだ、私。

また、最近神保彰さんの取材に行ってから神保さんの動画をいろいろ見ているうちに名ドラマー、ジェフポーカロの動画が出てきて、改めてそのすばらしさに感じ入り、懐かしすぎるTOTO IV聖なる剣を出してきてジェフポーカロのドラムに聴き入っていましたが、冒頭の名曲「ロザーナ」は、同じ音型が転調していろんな音から始まるんですね。

ほんとうに、20代の頃、大学でそこそこの音楽教育を受けたはずだし、作曲の勉強もしたし、エレクトーンも習ってコードも習って即興も習ったはずなのに、とにかく丸覚えする方法で音楽をしていたので、模様として見えていなかったんだなぁ。

スクェアのスコアを出してきて眺めたら、ダンサシャンブル、ナイトドリーマーと、私が好きな曲は分数コードばっかりでジャズっぽいものだったといま気づきました。シンプルなコードの曲はまあまあ好きぐらいで、大好きまではいかない。

昔は当時はまったくそういう単純なことにも気づかず、この曲はオシャレとか、あわい紫色、こっちは夕暮れの空、のように感覚ですべてとらえていました。感覚で感じ取るのは一番大事だと思うけれど、理論で説明がつくと、スッキリします。

バッハになって突然「こことここが同じでしょ。またテーマが出てきた」といわれても、戸惑います。音楽をはじめて楽譜を読み始めた瞬間から、どうなってるのか、観察する教育をしていけば、ずっといろんなことがシンプルになるはずなんだけれど、どうも、それについてのキャンペーンらしきことが、これまであまりなかったような気がするんだなぁ。ペースメソッドの先生方はかなり昔からそれをされていたわけですが、いまだに全ピアノ界に普及したとはいいがたい。時間がかかるものですね。

 

譜読みの力を伸ばすピアノ教本セミナー

2月16日 表参道

http://mimeyama004.hatenablog.com/entry/2017/02/02/152830

 

3月6日

東大阪

http://mimeyama004.hatenablog.com/entry/2017/01/21/103727

室内楽6年目はモーツァルトのディベルティメント


キタ〜‼︎
モーツァルトのトリオの楽譜‼︎
早いもので6年目。

プロ奏者の先生に合わせていただき、
アノトリオでのピアノ演奏について
ご指導を仰ぐ室内楽クラス。
今年はモーツァルトのディベルティメントです。

昨年のベートーベンより、随分音数少ないわ。
これならなんとかなりそう。
と思いきや

2楽章を見て、めまい、、、
細かい16分音符が山盛り。

アレグロの16分音符とかは好きなんですが
2楽章は、ちょっと、、、

とかいって、1楽章も、どうせ
撃沈するんだろうなぁ。

今年はCDに合わせて弾いて、バイオリンとチェロを聴きながら弾く準備してみようかと思ってます。

6年目だし。さすがに学習しました。(遅い。)f:id:mimeyama:20170205201005j:imagef:id:mimeyama:20170205201007j:image

 

 ピアノ指導者向けに、ライティング個人指導を開講しています。こちらをご覧ください。https://mimeyama.jimdo.com/